【ホンダ ヴェゼル 新型試乗】乗ればわかる、とてつもない人気車種になった理由…中村孝仁

【ホンダ ヴェゼル 新型試乗】乗ればわかる、とてつもない人気車種になった理由…中村孝仁

【ホンダ ヴェゼル 新型試乗】乗ればわかる、とてつもない人気車種になった理由…中村孝仁 世の中今、電気自動車がダメでハイブリッドが全盛だとか。これ、日本の潮流ではなくて世界の潮流なのだそうである。 ただ、自動車メーカー的にはきっといずれは電気自動車が支配的になるとふんでいる節がある。問題はそれがいつ来るかであって、この流れは止まらないというのがどうもホントのところのようであるのだが、正直なところ実体は誰にも分らない気がする。確かにエネルギー的なことを考えれば内燃機関の特にガソリン車はエネルギー効率だけを考えれば電気自動車には及ばないから電気自動車が良い…となるが、果たしで電気自動車がユーザーにとってフレンドリーかというと、それは一部の人だけのような気がする。 というわけでその折衷案としてハイブリッドが持て囃されているということなのだろう。 マイナーチェンジされたホンダ『ヴェゼル』のハイブリッドはとても良かった。先代に試乗した時もその販売比率が9:1でハイブリッドが圧倒していることに触れたが、今年4月に発売された現行型についてみるとハイブリッドの比率は実に93%にも上るそうで、やはり圧倒的。しかも月間販売目標の6倍も売れていて、今年上半期(ということは旧型がほとんど)のSUV新車販売台数ではついにトップに躍り出ている。要するにとてつもない人気車種…ということである。 実際に試乗してみると、ユーザーにどこが響いているのか、なんとなく見当が付く。青山の本社から借り出してすぐに「快適なクルマだなぁ」という第一印象が頭をよぎる。外から見るとこのクルマはウェストラインが高く囲まれ感が強いクルマなのかなぁという想像ができるのだが、実際はそうではない。むしろとても四隅が掴みやすいデザインのように感じられる。 快適な2番目はスーっと走り出して以後も静粛性が高い点。発進を電気が司るからそれは当然として、とにかくスムーズである。e:HEVというシステム自体はマイナーチェンジ前と同じだが、メーカーによれば、エネルギーマネージメント制御を見直すことで、エンジン始動回数、停止頻度を大幅に低減するとともに、アクセルレスポンスをさらに向上させたとある。確かにエンジンが止まっている状況が増えたように感じるが、前回と比較したわけではない。あくまでも感覚的なものだ。もう一つはとにかく静か。これはエ

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