【テスラ モデル3/グーEVテスト 第7回】電気自動車の実力を実車でテスト!

【テスラ モデル3/グーEVテスト 第7回】電気自動車の実力を実車でテスト!

[レポート記事]
【第7回 テスラ モデル3】電気自動車の実力を実車でテスト!【グーEVテスト】
https://www.goo-net.com/magazine/newmodel/testdrive/50871/

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・【第7回 テスラ モデル3】電気自動車の実力を実車でテスト!【グーEVテスト】

文●石井昌道 写真●ユニット・コンパス

 欧州や中国では、クルマを取り巻く環境や政府の補助金政策なども追い風となり、EV(電気自動車)のセールスが急進。そうした中、近い将来、EV専業へと舵を切ることを決定・発表するブランドも増えている。対する日本も、普及はまだまだこれからという状況ながら、新しいEVが続々と登場してきた。そうした情報を耳にし、「そろそろかな」とEVが気になり始めている人も多いのではないだろうか?

 とはいえエンジン車とは異なり、EVの所有はハードルが高いのも事実。航続距離や充電効率、使い勝手などは車種によって大きく異なるため、どんなモデルが自分にとってベターな選択なのか、見分けるのはまだまだ難しい。

 本連載は、EVや自動運転車といったクルマの先進技術に造詣が深い自動車ジャーナリスト・石井昌道氏の監修・解説の下、各社の注目モデルを毎回、同様のルートでテスト。実際の使用状況を想定した走行パターンでチェックすることで各モデルの得手不得手を検証し、皆さんの“EV選びの悩み”を解決することを目的とする。

 今回は、EVの販売シェアで世界一の規模を誇るメーカーへと成長したテスラモーターズの「モデル3」をピックアップ。100年の歴史を持つ自動車産業で革命を起こし続ける黒船の最新モデルは、果たしてどんな魅力を備えているのだろうか?

・テスラ モデル3のプロフィール

 2008年3月、同社初のEVとなる「ロードスター」の量産を開始し、自動車業界に新風を吹き込んだテスラモーターズ。特に、北米や中国、欧州といった巨大市場で人気を集め、2020年には世界で約49万台のセールスを記録した。処女作の登場からわずか10年ほどで世界一のEVブランドへと成長したテスラの勢いはとどまることを知らず、今では北米だけでなく中国の工場でも量産を開始。欧州でもドイツに新工場の建築が進んでいる。

 そんなテスラは、現在、ラージセダンの「モデルS」、ラージサイズのクロスオーバーSUV「モデルX」、そして今回採り上げるモデル3を日本市場に導入。また、コンパクトなクロスオーバーSUVの「モデルY」も、近い将来、導入される見込みである。

 今回フォーカスしたモデル3は2016年に発表されたコンパクトセダンで、発表後1週間で32万台以上の予約受注を獲得するなど、発表直後から高い注目を集める1台だ。

 エクステリアデザインはモデルSにも通じるプレーンな仕立てだが、徹底的なフラッシュサーフェイス化と乱流を抑えるエアダクトの採用、そしてEVらしくフロア下をフラットに仕上げることなどで、Cd値(空気抵抗係数)0.23という素晴らしい値をマークする。

 一方のインテリアは、モデルSやモデルXとはかなり趣が異なる。イグニッションスイッチやメーターパネルが存在せず、大半の操作をコックピット中央にある15インチの大型タッチパネルに集約。レバーやボタンといった旧来的な操作系は必要最小限しか存在しない。また、時間の経過とともに改良されるソフトウェアを、大型タッチパネルを介して随時アップデートできるのもテスラならではの美点。これらはモデル3の先進的なイメージを強める要素のひとつとなっている。

 そして、イマドキのクルマで気になる安全性も、モデル3は秀逸だ。高強度スチールとアルミを効果的に使い分けることで高剛性を達成したほか、構造自体もひと工夫。その結果、NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)のテストで全カテゴリー5つ星を獲得するなど、優れた安全性評価を獲得している。

 そんなモデル3は日本市場に3グレードを導入している。デュアルモーターAWD仕様は、ロングレンジのバッテリーを搭載し、567kmの航続距離(WLTP、以下同)と最高速度261km/h、0-100km/h加速3.3秒という駿足ぶりを誇る「パフォーマンス」と、同じくロングレンジのバッテリーを搭載し、580kmの航続距離と最高速度233km/h、0-100km/h加速4.4秒をマークする「ロングレンジAWD」の2グレードを設定。一方、シングルモーターRWD仕様には、スタンダードレンジのバッテリーを搭載し、448kmの航続距離と最高速度225km/h、0-100km/h加速5.6秒という十二分の性能を獲得した「スタンダードレンジ プラス」が用意される。

 ちなみに、2021年2月に最大約24%もの値下げを発表したモデル3は、日本での売り上げが急増中だという。先の値下げによって価格面で日本のEVに肩を並べるところか、車種によってはモデル3の方が安いケースも出ているため、モデル3を試してみようという人が増えているのも十分うなずける。

 またモデル3は、すべての車両に4年間または8万 km(いずれか早い方)、バッテリーやドライブユニットに8年間または16万 km(いずれか早い方)の保証が付くなど、EVユーザーの安心感をしっかりとケアしている点も見逃せない。この辺りの評価次第では、近い将来、日本でのシェア拡大も十分可能と予想される。

 なおモデル3のボディサイズは、全長4694mm、全幅1849mm、全高1443mm、ホイールベース2875mmと比較的コンパクト。都市部での取り回しも苦にならないのは魅力的だ。

■グレード構成&価格
<デュアルモーターAWD仕様>
・「パフォーマンス」(717万3000円)
・「ロングレンジAWD」(519万円)

<シングルモーターRWD仕様>
・「スタンダードレンジ プラス」(439万円)

■電費データ
<パフォーマンス>
◎交流電力量消費率
・WLTCモード:非公表
 >>>市街地モード:非公表
 >>>郊外モード:非公表
 >>>高速道路モード:非公表

◎一充電走行距離
・WLTPモード:567km

<ロングレンジAWD>
◎交流電力量消費率
・WLTCモード:非公表
 >>>市街地モード:非公表
 >>>郊外モード:非公表
 >>>高速道路モード:非公表

◎一充電走行距離
・WLTPモード:580km

<スタンダードレンジ プラス>
◎交流電力量消費率
・WLTCモード:非公表
 >>>市街地モード:非公表
 >>>郊外モード:非公表
 >>>高速道路モード:非公表

◎一充電走行距離
・WLTPモード:448km

・高速道路での電費をチェック! 優れた空力性能のおかげで高速走行時の電費低下は最低限

 高速道路テストはその1とその4が100km/h制限区間、その2とその3が70km/h制限区間で、電費としては前者のほうが厳しく出るのが普通。リアルワールドでテストしている以上、渋滞や工事などで速度域が下がってしまうこともあるが、今回もその1とその3で軽い渋滞が発生し、わずかだが電費に影響した。

 その1は速度が50km/h程度まで下がることがあったものの、流れは意外やスムーズで無駄な速度変動は少なく、電費は伸びる方向に。その4が6.1km/kWhなのに対して、その1は7.9km/kWhとなった。その3は完全停止までいかないものの、20km/hを下回ることもあるほど流れが悪く、無駄な速度変動が多かったので電費は悪化。その2が9.3km/kWhなのに対してその3は7.6km/kWh。同日にテストしたレクサスUX300eも同じ傾向だった。高速域での落ち込みが少ないのはCd値0.23の優れた空力性能によるところも大きいのだろう。

 ちなみにテスラはバッテリー容量を公開しておらず(推定で54kWh程度)、今回のテスト車であるスタンダードプラスは航続距離が448kmとなっている。これもWLTPモードの数値であり、日本で販売されているたいていの自動車が公開しているWLTCモードとも違う。WLTPモードは、WP29(国連・自動車基準調和世界フォーラム)の乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法でWorldwide harmonized Light duty driving Test Procedureで、試験サイクルはLow、Medium、High、Extra-highの4フェーズ。ただし、120km/h以上の加速などもある超高速域のExtra-highは各加盟国のオプションとなっており、日本は全走行の5%程度に過ぎないため、Low、Medium、Highの3フェーズのWLTC(Worldwide harmonized Light duty driving Test Cycle)を採用。WLTPモードのほうが電費には厳しいのでモデル3がWLTCモードとなれば、もう少し航続距離は伸びるはずだ。

・ターンパイクでの電費をチェック! 車両重量を感じさせない……

詳しくは[レポート記事]をチェック!
https://www.goo-net.com/magazine/newmodel/testdrive/50871/

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